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東北レインボーハウスの遺児たちが金沢へ 地元企業が招待


7月27日から29日にかけて、東北レインボーハウスの子どもたちと保護者、能登半島地震で親を亡くした子どもを対象とした2泊3日のプログラムを、石川県金沢市で実施しました。

この企画のきっかけは、石川県金沢市に本社を置く三谷産業株式会社(以下、三谷産業)と金沢美術工芸大学(以下、金沢美大)の協力のもと、2016年から2025年まで東北レインボーハウスで開催してきた美術ワークショップです。
ワークショップを通じて金沢に興味を持ったり、美術系の進路を考えるようになった子どもたちがいたことから、三谷産業より「ぜひ実際に金沢を訪れてほしい」とご提案をいただき、今回のプログラムが実現しました。

参加者は大学や企業、ものづくりの現場などを訪問し、金沢の文化に触れる3日間を過ごしました。

1日目 三谷産業を訪問、金沢の街を散策

本企画のスポンサーである三谷産業の社内を見学



初日は午後に金沢駅へ到着し、三谷産業の本社を訪問しました。三谷産業はエネルギーや情報システム、化学品など幅広い事業を展開しています。ワークショップを通じて交流を重ねてきた社員のみなさんが子どもたちを迎え、会社案内をしてくださいました。
その後は、三谷産業社員の黒須さんの案内で長町武家屋敷跡を散策。歴史ある街並みを歩き、金沢の文化やまちの魅力に触れました。

金沢美大を訪問、学生たちと再会

金沢美大教授の安島先生とキャンパスツアー



2日目は金沢美術工芸大学を訪問しました。

子どもたちの案内役をつとめてくださったのは、これまで東北レインボーハウスでのワークショップを担当してきた安島先生です。

先生や学生といっしょにキャンパス内を巡り、アトリエや制作現場を見学しました。

 

 

過去のワークショップに参加した学生も作品制作の様子を見せてくれた

 

 

過去に交流してきた大学生とも再会。研究室を案内してもらったり、制作途中の椅子に座らせてもらったりしながら、和気あいあいと構内を回りました。

ある保護者は、以前のワークショップで大学生と一緒に作った椅子を七五三の記念撮影で使用したことを伝え、写真を見せながら思い出話に花を咲かせました。
ワークショップで生まれたつながりが、今も大切に育まれていることを感じさせる一場面でした。

 

制作中の椅子に座らせてもらう参加者

 

2年前のワークショップで制作した椅子を使った、七五三の記念写真

 

金沢美術工芸大学への進学を考えている高校生は、キャンパス内に並ぶ石膏像や制作設備を熱心に見学し、学生へ積極的に質問していました。

 

金沢美大にある美術館で、大学生と談笑する高校生

 

キャンパス前での記念写真(プライバシー保護のため加工しています)

 

 

その後は建築美で有名な石川県立図書館を訪れました。自由に館内を歩いて回ったり、写真を撮ったりする参加者のほか、小さな子どもは保護者と一緒にキッズコーナーで遊ぶなど、それぞれの時間を過ごしました。


円形の閲覧空間が特徴的な石川県立図書館


午後にはニッコー株式会社白山工場を訪問し、工場見学と絵付け体験を行いました。食器づくりの工程を間近で見学した後、一人ひとりがオリジナルの絵付けに挑戦し、ものづくりの楽しさや奥深さを体験しました。

 

 

クイズ形式でニッコー株式会社の紹介をしていただいた

マグカップに思い思いに絵付けしていく。「おばあちゃんにもあげるんだ」

金沢の魅力に触れた3日間

最終日は、ひがし茶屋街、金沢21世紀美術館、兼六園周辺など、石川県内の人気観光スポットを訪れました。

 

21世紀美術館では、屋外の展示物も楽しんだ

鳥居が並ぶ石浦神社

 

また、2日目と3日目の朝には、早朝の兼六園を訪れた親子もおり、静かな園内をゆっくり散策しながら朝の金沢を満喫していました。

大学や企業だけでなく、自由時間には金沢の街を歩き、その土地ならではの文化や人々にも触れた3日間。子どもたちは、多くの学びと温かな出会いを胸に帰路につきました。

参加者の感想

「ニッコー白山工場での絵付け体験が一番楽しかったです。兼六園や21世紀美術館にも行くことができてうれしかったです。三谷産業やニッコー白山工場のみなさんが優しくしてくださり、金沢が大好きな場所の一つになりました」(小学4年生)

「僕は3年連続でワークショップに参加し、学生の皆さんと交流するなかで、金沢美大に進学したいと思うようになりました。今は仙台の美術学科がある高校で、デッサンや3Dなどを学んでいます。今回初めて大学を訪れ、学科やコースごとの教室や研究室、学生の皆さんがそれぞれのテーマに沿って研究や作品制作に取り組む様子を見ることができ、金沢美大に進学したいという考えがより固まりました」(高校1年生)

「城好きの娘は金沢城だけで3回行き、石垣の石を1個ずつ写真に撮りながら、『百聞は一見にしかずだね』と喜んでいました。たくさんのものを見て、感じて、経験して、彼女の中で宝物をたくさんもらった旅になったようです」(保護者)
 

三谷産業株式会社 黒須様より

 「東北レインボーハウスとのワークショップは、私たちにとって大切な活動でした。ワークショップをきっかけに金沢美大や三谷産業に興味を持ち、進路を考えるようになった子どもたちがいると聞き、『ぜひ金沢へ来てほしい』という思いでご招待しました。今回の経験を通して、多様な選択肢があることを知り、自分自身で未来を選んでいってくれたらうれしく思います」

 

参加者と一緒に笑顔でポーズをとる黒須さん(右)

 

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