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海外生活が導く、新しい自分との出会い|2026年度あしなが海外留学研修派遣スタート

あしなが育英会の大学奨学生、専修・各種学校奨学生、大学院奨学生を対象とした「海外留学研修制度」。

 

奨学生たちが、約1年間異国で暮らし、これまでとは異なる社会・文化、言語、価値観、環境の中で揉まれながら、自分を見つめ直し、国際性・多様性・広い視野を養うためのプログラムです。毎年3月以降、新年度の研修生が各国へ旅立ち、未知なる土地で新たな生活を始めています。

 

2026年度の派遣国は7か国及び地域。9か所の研修先で13人の研修生たちが、約1年間、インターンやボランティア、留学生として過ごします。

 

本記事では、2月に帰国した2025年度研修生のコメントと、2026年度研修生としてウガンダ共和国に旅立った奨学生たちの熱意あるメッセージをご紹介します。

「価値観が大きく変わった」
2025年度研修生の報告

2026年2月某日、2025年度研修生の活動報告会が開催されました。帰国した研修生22人が、それぞれの1年間の活動と自身の変化を振り返り、仲間たちと職員を前に発表しました。

 

カンボジアでの一年間を発表する大学奨学生

海外研修での1年を報告するカンボジア研修生

 

ブラジル研修生 Aさん

研修先:ジャパン・ハウス サンパウロ、日系法律事務所、国外就労者情報援護センター、あしながブラジルなど(サンパウロ市周辺)

活動内容:各派遣先でのインターン。および、あしながブラジルの各種行事(つどい、イベントなど)に参加した。

 

ブラジルでメンタルヘルス講習を行う方から「日本で、メンタルヘルスを大切にするための取り組みが広まっていないなら、あなたがパイオニアになればいい」と背中を押されました。

その言葉をきっかけに、「父のように仕事が原因で命を落とす人を一人でも減らしたい」と、新しい夢を見つけました。自分のつらい経験さえも「このためにあったのかもしれない」と思えるほど、心の見え方が変わりました。

 

ラオス研修生 Rさん

研修先:認定NPO法人ジャパンハート ラオス事務所(ビエンチャン)

活動内容:ラオス事務所でインターンとして広報活動や事務業務に従事。また、地方病院との連携プロジェクトでは現場訪問にも同行した。

 

愛を持って誰よりも本気で目の前の人と向き合う力が成長したと感じています。

医療団体で広報に携わる中で、最初は医療資格のない自分に何ができるのだろうと悩みました。
そんな中、現地のドライバーが「1人でも多くの人に医療を届けたい」と語る姿に触れ、荷物を運ぶことも、情報を届けることも、誰かの命をつなぐ大切な仕事なのだと気づかされました。

この経験を通して、どんな立場でも目の前の人に本気で向き合うことの大切さを学びました。

 

ウガンダ研修生 Hさん

研修先:あしながウガンダレインボーハウス(ナンサナ市)ほか

活動内容:あしながウガンダの野球チーム「Ashinaga Baseball Club」のコーチを務めた。

 

「Ashinaga Baseball Club」のコーチとして選手たちと関わる中で、人を動かすのは知識や正しさではなく、姿勢やコミュニケーションなのだと実感しました。

試合で満塁ホームランを打たれて落ち込んでいた選手に「お前ならいけるぞ」と声をかけたとき、後から「あの言葉に救われた」と伝えてくれたことが、強く心に残っています。

これからは正しさを押しつけるのではなく、自分の行動や向き合い方で周囲を動かせる人になりたいと思いました。

 

フィリピン研修生 Rさん

研修先:まにら新聞(マニラ)

活動内容:インターンとして、取材、編集、営業、企画など、記者をサポートするさまざまな業務に従事。そのほか、個人研修として、スラム地域で子どもたちと関わるボランティア活動に取り組んだ。

 

スラム地域でのボランティア活動で、子どもたちから「(多くの)ボランティアは、1回来るだけで、2回目は来てくれない」と言われました。

支援をしているはずなのに、地域は大きく変わっていないのです。

私はこの経験を通して、支援とは(する側が)「何かできた」と思って満足することではなく、その人たちのこれからを考え続けることだと学びました。

 

先輩から後輩に、体験を共有する

研修生の先輩から後輩へ、自分の経験や考えを共有する

「新しい自分と出会える1年に」
2026年度研修生の意気込み

3月以降は、2026年度研修生が順次、出国しています。派遣前には、国ごとのグループで本部事務所を訪れ、職員に決意表明をしました。本記事では、ウガンダ研修に赴くメンバーのメッセージをご紹介します。

 

これからの意気込みを報告する大学生

本部事務所で、出発前に決意表明をする2026年度ウガンダ研修生グループ

 

Mさん

今回の研修は、今までの人生で、一番大きな挑戦になると思っています。

今まで私は、心塾(本会の学生寮)に住んでいましたが、コンフォートゾーン(心理的に安心できる領域)で甘えている自分がいました。
けれど、この大きな挑戦を乗り越えた先に、大きく成長した自分を見ることができると思っています。
あしながさんからいただいた貴重な機会を大切にして、1年後に「この1年を使った意味があった」と言えるように、限界まで挑戦し続けたいと思います。

 

Kさん

私は、これまで関わってくれたいろんな人たちのおかげで、今の自分があると思っています。特に大きな影響を与えたのは、「高校生のつどい」で出会った大学生スタッフの存在でした。
「私自身は後輩たちのために何ができるのか」を考え、また、「出会ってよかった」と思ってもらえる人になるためにも、アフリカの子どもたちの現状を知り、自分の今後の活動の糧にしたいと思っています。挑戦を忘れない1年にしたいです。

 

Sさん

僕はこの1年間を、自ら積極的に動いて、自分ですべてを考えて動く年にしたいと思っています。
僕が所属している「あしなが学生募金事務局」の東海・北陸エリアからは、研修生が4人いますが、僕以外の3人は、派遣先にひとりです。甘えたくても甘えられない環境にみんな身を置くことになります。
そんな中、僕の派遣先には仲間が4人もいるので、僕は、甘えようと思えば甘えられる環境にあります。
だからこそ、なるべく自分で考えて行動することに重点を置いて、この1年をやり遂げて、無事に帰ってきたいと思っています。

 

Nさん

私は農業という面から、ウガンダと日本のジェンダー観の違いを勉強したいと考えています。
たくさんの人に送り出していただいたので、その人たちのためにも、みんなで健康に帰ってきます。

 

Yさん

僕はこの1年間で、新しい視野と、英語力を身につけたいと考えています。
心塾が自分のホームになっていて、今日、心塾から出るときに、なんとも言えない気持ちになりました。
でも、送り出してもらったからには、みんなに自信を持って「ただいま」と言えるような1年にしたいです。

 

これからの1年間に期待を寄せる

これからの1年間に向けて、気合いでいっぱいの2026年度研修生(報告会にて)

 

◇◇◇

 

あしながメディアでは今後、2026年度派遣生からの活動レポートも紹介します。
異国でのさまざまな体験に挑戦する奨学生たちの様子を、ぜひ楽しみにお待ちください。

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