画面を飛び越え大集合! LSPサマープログラムを開催
あしなが育英会は8月3日から5日までの3日間、小中学生遺児のためのオンライン学習支援「ラーニングサポートプログラム(LSP)」の夏休み企画「サマープログラム」を東京都内で開催しました。
LSPでは、子どもたちが週に1回、大学生を中心とした学習支援ボランティア「ラーニングサポーター」(以下、サポーター)とオンラインでつながり、それぞれの目標に合わせて学習に取り組んでいます。
普段は画面越しに交流している子どもたちとサポーターが実際に顔を合わせ、一緒にさまざまな体験をすることで、日々の学習への意欲を高めるとともに、子どもたちが自身の将来について考えるきっかけとなることを目指して企画しました。
今年は、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地から小学5年生~中学3年生の30人が参加。大学や企業を訪問したほか、仲間やサポーターとの交流を楽しみながら、3日間を過ごしました。
プログラムの様子を紹介します。
画面の向こうのサポーターと対面
メイン会場となったのは、東京都日野市の「あしなが心塾レインボーハウス」。まずは、全国各地から飛行機や鉄道でやってきた参加者とサポーターが4つの班に分かれ、自己紹介をしました。

参加者、サポーター、職員からなる班ごとに自己紹介
参加者を歓迎する、本会会長の村田治
夕食後におこなったのは「サポーターブース」です。大学生・大学院生のサポーターがそれぞれブースを開き、大学生活や学んでいること、進路などについて子どもたちに紹介しました。
普段は勉強を教えているサポーターですが、この日は「大学生の先輩」として、自分自身の経験を伝えました。

子どもたちに向けて自身の大学生活を紹介するサポーター
参加した中学1年生は、「将来の夢が同じような先輩がいて、いろんなことを教えてもらえた」と喜んでいました。
朝は、夏休みの宿題から
2日目は、それぞれが持参した夏休みの宿題に取り組む「朝の宿題タイム」からスタートしました。一人でもくもくと問題を解いたり、わからないところをサポーターに尋ねたりしながら、約2時間、机に向かいました。
大学ってどんなところ?
宿題を終えた一行は、東京都府中市の東京外国語大学を訪問しました。
迎え入れてくれたのは、同大学院総合国際学研究院の岡田昭人教授です。「大学とは」「学問とは」を、わかりやすい言葉で、子どもたちに説明いただきました。

歌のサプライズプレゼントで子どもたちを歓迎する岡田教授
そして少人数のグループに分かれ、岡田教授のゼミ生との交流セッションがおこなわれました。言語の勉強や留学、大阪万博のボランティアなど、ゼミ生たちが語る国際色豊かな経験に参加者は興味津々。「なぜその言葉を勉強しようと思ったの?」、「今まで行った国で一番印象に残っているのは?」など、次々と質問が飛び出していました。
子どもたちに寄り添い、質問にも真摯に答える大学院生
お昼は学食で好きなメニューを注文
学食でお腹を満たしたあとは、ゼミ生の案内でキャンパス内を探検しました。大学とはどのような場所なのか、実際に見て、歩いて、聞いて、感じながら学ぶ機会となりました。
午後は東京・豊洲の「チームラボ・プラネッツ」へ。光や水などを使ったアート作品の中を、参加者とサポーターが一緒に回りました。大人気の観光スポットに子どもたちは興奮した様子でした。

チームラボプラネッツを楽しむ参加者
みんなで夏祭り
東京外国語大学とチームラボを訪れたあと、一行はあしなが心塾レインボーハウスへ戻りました。夜は、サポーターたちが子どもたちのためにと準備をした、お楽しみ企画「LSP夏祭り」です。手作りのチョコバナナやかき氷を食べたり、キーホルダーやうちわをつくったり、射的をしたり。最後には花火もおこないました。
中学2年生の参加者は、「キーホルダーなど、形に残る思い出ができてよかった」と笑顔を見せていました。
最後の夜を花火で締めくくった
働くってどんなこと?
そして迎えた最終日。最後のプログラムは、本会の支援企業である東レ株式会社の社会見学です。東京都中央区の同社本社を訪問して、同社の技術や社員の仕事について学びました。
一番の盛り上がりを見せたのは、同社技術の「水処理膜」を使って、絵の具で青く色づけられた水をろ過する実験です。膜を通すことで絵の具の細かな粒子と水が分離し、青かった水が透明になっていく様子に「すごい!」と歓声が上がっていました。
みるみる透明になっていく水に大興奮
さらに、同社社員によるキャリアに関するレクチャーでは、将来の夢がなかった学生時代を振り返り、どのように今の仕事にたどり着いたのか、そして働くうえで大切にしていることを語っていただきました。
中学2年生の参加者は「働くということをイメージすることができ、自分の将来について考えるきっかけになった」と振り返りました。
普段のオンライン学習の先にある「将来」について考え、3日間のプログラムは幕を閉じました。
将来に前向きになれた
たくさんの笑顔が溢れていたサマープログラム。終了後、参加者からは次のような感想が寄せられました。
「普段は経験できないような特別な学びや経験をさせていただいて、とても満足です。いろんな場所、境遇、年齢の子たちと関われて、いろんな話を聞けてすごく楽しかったです」(中学3年生・女子)
「大学生の皆さんに大学の話を聞いて、改めて将来について考えることができた。2回目の東京で前回とは違う新しい体験ができ、新しい考えが増えました」(中学2年生・女子)
「初めての体験や友達ができた。普段では体験できないことができて、とても楽しかった。将来の考え方などがわからなかったけど、いろいろ教えてもらえて前より前向きに考えるようになったので良かった」(中学3年生・男子)
「大学とか仕事はどんなことをするのか知れて良かった。将来は外国に行きたいので、外国に関係ある大学に行きたい」(中学1年生・男子)
「毎日いろいろなことがあって新鮮だった。将来どんなことでも勉強は必要になるから、今自分ができる勉強をしておいた方がいいと思った」(中学2年生・男子)
この3日間で生まれたつながりや経験が、これからのオンライン学習や日々の生活のなかで、それぞれの力になっていくことを願っています。





















